開業準備

お知らせ 2021/04/06

中宮温泉までのホワイトロード無料区間の除雪が予定より1週間早く終わり関係者だけパトロール車先導で現地に行くことが出来ました。昨年秋は建物の冬ごもり点検のために来ましたから5か月ぶりとなります。予想より雪解けが早く、雪の被害は大きくは無く安心しました。初日は電力会社の工事も行い、無事に通電することが出来ました。来週は水道が通る予定で、こうなれば水回りの清掃も進みます。今の所ホワイトロードはGWの一般共用を目指して準備しているようですから、同時並行で開業できるようにこれからいろいろ準備を進めて参ります。肝心の温泉は湯元ではコンコンと溢れていましたが、当館までの温泉管は雪崩で流されたり、まだ雪の下の部分も有って、こちらも補修と管内部の清掃をしていかなければなりません。開湯をお待ちいただいている皆さまのため全力で取り組んで参りますので今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

くろゆりアプローチ「無門坂」
駐車場の積雪
あふれ出る源泉 自然湧出・自然流下式・加温・加水無し・源泉かけ流し・飲用可・胃腸の湯
雪で流された温泉管:まあいつもの事ですから、直ぐに復旧させます!

下を流れる蛇谷川は水量豊富な清流で、川岸は爽やかな春の風が吹き抜けていましたがまだ肌寒いです、中宮ビジターセンター周辺も雪解けが進んでいます。過去2年間土砂崩れの影響でほわいとGWにホワイトロードが通行出来ませんでしたので、今年は笈ヶ岳への登山者が殺到するのでは無いかと予想されます。

ホワイトロード料金所脇を流れる蛇谷川
中宮ビジターセンター

天然栽培 なめこの植菌

日記 2020/11/30

2020/10 天然なめこ

くろゆりでは天然素材を重視していますが、天然ナメコは近年天然物が希少になって来ています。その量は天然舞茸をはるかに下回り、絶滅危惧種か?と思うくらいです。気候も不安定で、出る時期は気まぐれで過去のデータが通用しない昨今です。これでは来年以降に不安が残るので不本意ながら裏山で、天然に近い状態でブナやナラの倒木に植菌を行いました。

空けた穴に菌を入れて

ハンマーでトントン

ナラの倒木にも

通常2回の夏を過ぎた秋から出ると言われていますが、雪が降る前に打てば次の秋から出るという人も居ます。まあ実験ですから様子を見てみましょう!

仮復旧 土砂崩れ区間

日記 2020/11/17

工事区間が仮復旧して、11月16日(月)から関係者の車両だけ通行が可能となりました。と言っても工事の関係上パトロール車両先導で限られた時間だけの通行です。

パト車先導

中宮ビジターセンター

くろゆり

玄関駐車場

中宮温泉周辺はすっかり落葉して晩秋の装いでしたが、比較的暖かく過ごせました。お陰様で、館内清掃や雪囲いの補修、周辺の草刈などテキパキと作業できました。

2階客室ベランダからの眺め

裏山の猿が浄土

紅葉のベストな状況をご覧いただけないのは残念ですが、来春の一般通行にご期待ください!

誰の仕業?

玄関脇の温泉蛇口の角っこが誰かにかじられていました。そうです。今巷で話題の熊ですが、誰も居ない中宮温泉は猿やカモシカ、クマの楽園です。

この自然豊かな麓の温泉を早く復活させたいものです。

初雪と天然なめこ

日記 2020/10/29

いよいよ紅葉のシーズンですが、ホワイトロードは石川県側が通行止めのため、幻の絶景となっています。先日の日曜日朝は標高1450m辺りまで一気に雪景色となり、今シーズンは雪が多いという長期予報を裏付けているようです。

舞茸シーズンも終わり、この時期は最後の自然の恵み、ナメコの時期に入りました。しかし、年々天然ナメコをGETするのは非常に厳しい状況になって来ています。これまでは少し暖かさが残っていましたので、時期も微妙にズレていて、先週は徒歩で片道4~5時間の穴場に行って見ましたが全く出ていませんでした。(泣)遠い場所は年一回の一発勝負です。近場は何度でも通う事が出来ますので、おなじみの場所で見て来ましたがやはり2週間は遅く行ってもまだ小さいようで、そのまま観察に留めました。

天然ナメコはやはり、粘りが市販品とは別物です。お味噌汁や紅葉おろしで頂くのですが、やや大きく成長したものはバター醤油炒めにして、熱々ご飯のナメコ丼でガッツリ掻き込む豪快な食べ方がおススメです。粘りはトロロご飯並みです。

友好提携の蓮華温泉ロッジ訪問

日記 2020/10/18

中部山岳国立公園

中宮温泉くろゆりと蓮華温泉ロッジはお互いに下記の様な共通点が有ることから友好提携し交流を続けています。この度は営業残り2日という時期に行って来ました。

共通点

①お互いに国立公園内に所在している。

②雪のためアクセス道路が封鎖され、年間半年しか営業できない。

③自然湧出、源泉かけ流しの100%自然エネルギー利用の温泉である。

それに加え蓮華温泉も昨年10月にアクセス道路の土砂崩れにより、予定より早く閉鎖となってしまうという土砂崩れ繋がり?? 加えて今年はコロナの影響で7月の夏山シーズンからしか再開できなかったとの事でしたが、スタッフの皆さんとも笑顔の歓談で来期のお互いの再起奮闘を誓い合いました。このHPをご覧いただいている皆様も双方の応援、よろしくお願い申し上げます。

蓮華温泉ロッジ

蓮華温泉源泉の噴気

源泉脇の野天風呂

紅葉の中宮道を整備

未分類 2020/10/18

今シーズンは中宮温泉までの道路が通行止めのため、白山に続く最長ルート(20キロ)の中宮道も北縦走路との分岐であるゴマ平まで(10キロ)の区間で通行止めとなっています。下へ来ても中宮温泉から工事現場を通らなければならなくなるからです。しかし、登山道整備を1年怠るとたちまちササや藪に覆われてしまい再開が困難となります。来年のため登山道も整備しなければいけません。そんな訳で、降雪直前に登山道整備に行って来ました。ゴマ平までの下部10キロ区間は原生林に覆われた巨木の森の連続で、アメージングな紅葉が輝いていましたので、ここで紹介したいと思います。来年はこの時期に歩いて見てはどうでしょう!(健脚向けのルートです)中宮温泉から体力に合わせて往復しても巨木の森は魅力的です。

中宮温泉を絡めて、ぜひ来年の登山計画に!!

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くろゆり背後の山はまだ紅葉していません。例年は10月末から11月頭が最高潮となります。

湯宿くろゆり

くろゆり眺望ポイント

中宮道登山口から0.8キロ地点。雄大な深山幽谷の中に佇むくろゆりを見下ろす絶景ポイントです。

秋の味覚 天然舞茸

未分類 2020/10/06

暑さが長引きなかなかお目にかかれなかった天然物も白山麓のあちこちでその噂を聞くようになりました。いつもは夕食のメニューやランチで、炊き込みご飯や天ぷら、お味噌汁などでお楽しみいただいている天然舞茸ですが、今年はそれが出来ませんので、思い切って様々なメニュー開発をしています。

舞茸バター炒め

舞茸を洋風にベーコンとバターで炒めて白ワインで蒸します。盛り付けたらコショウを加えると何とも歯ごたえのある贅沢な逸品に仕上がりました。

すき焼き

肉が見えません。ほぼ舞茸のすき焼き。牛の脂との相性は抜群。天然物は濃い味にも負けず、鍋の中でその存在感を誇示しています。ビールをグビグビ、口の中が幸せいっぱいです。

炊き込みご飯

定番の炊き込みご飯は余計な具は加えず、うす揚げの油とのコラボを楽しみます。ご飯の炊き上がる匂いが充満し、期待が高まります。

仕込み

完成

これは今年の大冒険。氷砂糖と天然舞茸をふんだんに押しこめ、40°のウォッカをなみなみと注ぎ込んだ舞茸ウォッカ!!1週間で琥珀色の舞茸ウォッカの完成です。食前酒に盃半分口に含めば舞茸の香り100倍返しです。これだけ舞茸の香りが濃縮されるとは思いもよらぬ、秘蔵品になりました。この他も白身魚とのホイル焼きなど、どの料理も自信を持って天然舞茸の歯ごたえと香りを楽しんで頂けます。来年はぜひこの時期にお越しください!この後は天然のナメコのシーズンに突入です。

センナ

これは春に作り方を公開しましたが、その際に瓶詰めしたものを冷凍しておきました。解凍して味わうと、ガツーンと辛さが脳天を直撃します。春の記憶が蘇って来ました。色々と舞茸料理を味わうのに口の中をさっぱりさせ、ついでに目も覚めます。春の山菜はこの他ウドの味噌漬けも春の風味をいただけて、アツアツご飯にも良く合います。キノコの女王天然舞茸と春の山菜を同時に味わえるとは何とも贅沢な気分になりました。

土砂崩れ現場の復旧工事は今年の雪が降るまでに完成し、来年はGWの雪解けと共にOPENの予定です。来年は今年の分まで皆様に温泉と山菜料理を楽しんで頂けるよう、研究を進めて参ります。どうぞお楽しみに!!

 

 

春の山菜その4 ネマガリタケ

未分類 2020/05/24

皮を剥いたら下茹でします。

ゴマ油で炒めます。

中華風に鶏がらスープ、酒、みりん、塩で味を調えて豆板醤で辛さの調整をします。

盛り付けたらすりごまを振りかけて頂くと香ばしさが増します。

単純に表面がまんべんに焦げるまで焼いたら、燻製効果も加わり美味しくいただけます。単純に塩だけ、酢味噌を付けてなど、食べ方はいろいろ楽しめます。

春の山菜その3 料理あれこれ

未分類 2020/05/22

一気に山菜が出始めていますが、まだホワイトロードは土砂崩れで通行止めです。月末に今後の方針が示される予定ですが、結果が分かり次第こちらのホームページでもお知らせして参ります。ホワイトロードのホームページや地元紙やテレビなどでも報じられると思いますので、ご確認下さい。

さて、中宮温泉に行くことが出来ないので、今年の食材を調達することは非常に困難な状況ですが、引き続き他の場所で少し採れた山菜で料理方法のご紹介します。

今日は左から時計回りに、ウドの味噌漬け、ウドのキンピラ、行者ニンニクの醤油漬けです。

 

ウドは水洗いをして茎のうぶ毛を取ってから適当な長さに切って皮を剥きます。皮は更に食べやすいように刻んでから、油炒めをして、醤油、酒、みりん、砂糖、塩で味を調えて汁が無くなるまでフライパンで水気を飛ばせばキンピラの完成です。一味は適量加えて下さい。

次に味噌漬けは味噌を塗って容器に入れて2~3日で完成です。味噌はこうじ入りの方が味がまろやかに仕上がります。一晩過ぎると水分が出て容器内が水っぽくなるので、引き揚げて別の容器で冷蔵庫に保管すると長期間保存できます。食べる前に味噌を落として、刻んでいただきます。ビールのお供にも最高です。

業者ニンニクは葉っぱも茎も全部刻んで、醤油に漬けるだけです。冷蔵庫に保管する方がベターですが、プラスチック容器などですと冷蔵庫内が何となく臭うので、キッチリとフタが閉まるガラス瓶が良いでしょう。ほんの少量で熱々ご飯一杯が香りと共に楽しめます。その他薬味として炒め物などにも重宝します。まさに春の山菜の王様です。

春の山菜その2 こごみ

未分類 2020/04/19

暖冬だったつじつま合わせのように4月に入り寒い日が続きます。前回センナを摘んでから2度ほど雪が舞ったりしています。中宮温泉では裏山は一面のコゴミ畑が広がりますが、今年はそこまでまで行けません。土砂崩れ手前の谷川の脇で春の2番手、コゴミが顔を出し始めました。

こごみは、真ん中のくるっとした柔らかい部分を摘み取り湯がいていただきます。少し塩を加えると良いでしょう。ごまだれドレッシングに削りカツオを振りかけたり、マヨネーズ和えにしたり、酢の物などが良いでしょう。コゴミ自体に特徴的な味やえぐみは有りませんが、シャキシャキした食感と噛んでいると粘りが有り春を感じます。保存方法は塩漬けの他、最近仕入れた情報によると、ゼンマイのようにカラカラに干して保存し、これまたゼンマイのように焚き直すと全くゼンマイと変わらないそうです。その場合は長く伸びた茎の部分から摘み取ると良いでしょう。一度試してみたいと思います。摘み取ったコゴミは大抵地面から出て来た時に付く茶色いゴミが付いているので、十分水洗いして下さい。これが意外と面倒な作業ですが、山菜の処理としては初級編です。